ベンツEクラス(W212)のエンジン警告灯(エンジンチェックランプ)の消し方を教えます。
私のベンツW212は過去にNoxセンサー故障で3度も交換していますが、最近またエンジン警告灯が点灯しました。
車検が2カ月後に迫っているのでディーラーに相談したところ、現在、Noxセンサーの在庫が無く、ドイツ本国からの入荷も6カ月待ち状態とのこと。
Noxセンサーは高額なため、過去に1度だけ通販で購入し交換したことがありましたが、半額以下の安物は数カ月で故障してしまい、結局純正に再交換した経験があります。
また、ディーラーも持込部品の交換は受けてくれません。
とにかく車検が近いので何とかエンジン警告灯は消さないとなりません。
いつも見てもらっているディーラーは良心的で、エンジン警告灯の消灯は無料で行ってくれるのですが、いつ再点灯するかわからないので不安です。
数か月点灯しないかもしれないし、翌日点灯するかも知れません。
そこで、自分で故障診断ができるODB2スキャンツールがあれば、いつでも対処できるのではと思い購入したところ、故障個所の診断からエンジン警告灯の消去まで簡単にできたので紹介します。
目次
使用したODB2故障診断ツール
ODB2スキャンツールと言っても2千円程度の低価格なものから数十万円の高価なものまで様々なです。
今回購入したのは実験的な要素もあり以下の条件で選定しました。
1. できるだけ低価格
2. 使い方が簡単
低価格なODB2診断機はアダプタータイプでスマホ等と接続しスマホのアプリで各データーを表示するタイプなので、必要な時にいつでもスマホアプリを立ちあげるだけですぐに使うことができます。
選んだのは以下の「Maxwin iOBD2mini アダプター 3,980円」です。
こちらはiPhone専用ですが、同社からAndroid専用もでています
小型なのでODB2端子に差し込んだままでも邪魔になりません。
iOBD2mini アダプターの取り付け場所
iOBD2mini アダプターの差し込み前にiPhoneに専用アプリをダウンロードしておきます。
専用アプリ「iOBD2」はApp Storeから無料でダウンロードできます(アプリ検索で「iOBD2」と検索するとでてきます)
ODB2端子は運転席膝元のボンネットオープナー付近にあります。
台形型のソケット形状に合わせて差し込みます
プッシュスタートカバーを外してキー操作にします
ベンツW212のプッシュスタートボタンカバーを外してキーを差し込みエンジンを始動します
iOBD2アプリの起動
iPhoneのBluetoothをONにした状態でiOBD2アプリを起動すると自動的にペアリングがはじまります。
初回で接続に時間がかかる場合は、「設定」→「接続」から「Bluetooth4.0」をタップしてください。
接続デバイス名は「iODB2 mini」または「M1」になっていると思います。
故障診断の方法
ホーム画面の「診断」をタップ→診断画面の「トラブルコード」をタップすると、故障内容が一覧で表示されます。
故障コード消去の方法
トラブルコード一覧画面下の「トラブルコード消去」をタップすると「すべてのトラブルコードを削除しますか?」と表示されるので「決定」をタップ。
すると「条件があいません。DTCはクリアされていません」と表示され故障コードが消去されません。
これはベンツW212が「簡易型のODB2診断機」ではエンジン警告灯を消せないと言っている多くの方が、ある条件を行っていないからなのです。
その条件とは「トラブルコード削除」をタップする前に「キーをACC」の状態にすることです。
この状態で「トラブルコード削除」を行えば成功します。
トラブルコード一覧画面下の「トラブルコード消去」をタップ→「すべてのトラブルコードを削除しますか?」「決定」をタップ→「故障コードは完全に消去されます。イグニッションをOFFからONにしてください。」「決定」をタップで完全に消去されます。
エンジン警告灯が消えたことを確認
ホーム画面の「診断」をタップ→診断画面の「トラブルコード」をタップすると、トラブルコードが全て消えています。
これでエンジン警告灯は消え、無事車検は通りました。
でも故障個所が治ったわけではないので、再点灯するようでしたらディーラーで修理してもらいましょう。