「【緊急対応が必要】重要なアカウント情報の更新が求められています」Amazonを謳った詐欺メールに注意

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Amazonを謳った詐欺メールが出回っていますので注意してください。

Amazonの名をかたってメールやSMSを送信し、クレジットカードや銀行口座情報および個人情報を騙し取る、フィッシングなどの不正行為が多発しています。
このような詐欺に騙されないよう、よく見られる事例と対策を紹介します。

差出人:Amazon <e-Tax@id.apple.com>
件 名:【緊急対応が必要】重要なアカウント情報の更新が求められています

詐欺メール「【緊急対応が必要】重要なアカウント情報の更新が求められています」

Amazonを装った装った以下のようなメールを受信したら「フィッシング詐欺」を目的とした詐欺メールなので絶対にどこもクリックしないよう注意してください。

詐欺メールのヘッダー

メールの差出人は「Amazon
メールの差出人はAmazonとなっていて、あたかもアマゾンであるかのような名義になっていますが、ここは簡単に偽装できます。

メールメールアドレスは「e-Tax@id.apple.com
差出人名はAmazonで、なぜかドメイン名がid.apple.com、ユーザー名がe-Taxとめちゃくちゃになっています。ここも偽装できる部分です。

Message-ID(電子メールの識別番号)は、@Amazon.co.jpと一見アマゾンのように見えますが、ドメイン名に大文字は存在しないので偽装がバレバレです。
また、通常ここはメール送信者のドメインになるので、@id.apple.comでないとおかしいです。
A18E5B350F413DB0A52FECCD291A334E@Amazon.co.jp

Return-Path(配信エラー時の戻り先)ですがこちらは@haiyanliuxue.cnになっています。
Amazon.co.jp@haiyanliuxue.cn

Received(メールが配送されたサーバーの履歴)も偽装できるのですがここもチェックしてみます。
一番下が最初に通過したサーバーになるのでここをチェックしてみます。
「from mail.haiyanliuxue.cn (unknown [106.13.79.149])by ***筆者が普段使用しているメールサーバー*** (Postfix) with ESMTP id E5D82180B0E23F for...」
from:送信アドレス
by:メールサーバ名
for:送信先メールアドレス

見ての通り、送信元は「mail.haiyanliuxue.cn」というメールサーバーを使用しているようですがこのドメインは存在していません。またIPアドレス[106.13.79.149]を調べると中国のIT大手であるbaidu.comが所有となっており、どこかに割り当てたものを悪用または偽装されたものと思われます。

詐欺メールの本文

【メール本文】

大切なお知らせ

常日頃より、弊社のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

お客様のアカウント情報に関する重要なお知らせがございます。

弊社のシステムにより、お客様のアカウント情報に不備があるため、アカウントと支払いに一時的な制限がかかっております。これにより、お客様がアカウントにログインできない場合や商品のご注文が制約を受ける可能性がございます。

何も手続きをされないままの状態では、アカウントが永久に停止される可能性がございますので、ご留意ください。

以下のリンクより、アカウント情報の更新手続きをお願い申し上げます。手続きが完了するまで、一部のサービスが制限されることがございますので、早めの対応をお願い申し上げます。

[アカウント情報の更新ページへ] <https://productsalex.icu/>

アカウント情報の更新を行う際には、以下の点にご留意賜りますようお願い申し上げます。

お客様のアカウント情報が正確かつ最新であることをご確認ください。
更新手続きが完了するまで、一部のサービスが制限を受ける可能性がございます。
何か疑問やご不明点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。お客様がこれからも引き続き弊社のサービスをご利用いただけることを心よりお待ち申し上げております。

敬具

Amazonカスタマーサポート

全体的に変な日本語です。

冒頭は、必ず「登録されてる個人氏名」様になります。
宛名なしや「お客様」、「受取人のメールアドレス様」になっている場合は詐欺メールの可能性大です。

弊社のシステムにより、お客様のアカウント情報に不備があるため、アカウントと支払いに一時的な制限がかかっております。これにより、お客様がアカウントにログインできない場合や商品のご注文が制約を受ける可能性がございます。
何も手続きをされないままの状態では、アカウントが永久に停止される可能性がございますので、ご留意ください。

基本的に「情報が不備」「アカウントと支払いに制限」「アカウントの永久停止」などということはありませんし、アマゾンから突然このようなメールが来ることはありません。

そして「アカウント情報の更新ページへ」のリンク先は、https://productsalex.icu/というアマゾンのコピーサイトであり、個人情報やクレジットカード情報の入力を促すフィッシング詐欺サイトになっています。
絶対にクリックしないよう注意してください。

Amazonを装った不審なメール等、よく見られる事例と対策

アカウント停止や削除の通知を装ったメール
アカウントが一時停止または削除されるという内容のメールやSMSを送信し、確認用の不正なリンクをクリックさせ、支払い情報や個人情報などの入力を求める事例があります。

このようなメールを受け取ったら、リンクをクリックせず、Amazon公式サイトやアプリからログインしてアカウントの状態を確認してください。

不正な購入の通知を装ったメール
アカウントで不正購入があったというメールやSMSを送信し、注文内容の確認やキャンセルを至急行うよう促し、リンク先で支払い情報を入力する、パソコンにソフトウェアをインストールする、ギフトカードを購入するといった対応を求める事例があります。

このようなメールを受け取ったら、リンクをクリックせず、Amazon公式サイトやアプリから注文履歴を確認してください。注文履歴には、正規の注文だけが表示されます。または、Amazonカスタマーサービスに連絡してください。

詐欺にあわないための対応

1.Amazonの公式サイトやアプリで確認
Amazonが電話やSMSなどで、支払い情報の提供を求めることはありません。 支払いを行ったり、サービスや注文に関するサポート依頼をしたり、アカウント情報を確認・変更したりするときは、必ずAmazon公式サイトやアプリからAmazonにログインして行ってください。また、Amazonから送信されたメールはメッセージセンターで確認できます。
2.緊急を装う連絡に注意緊急
だとして早急な対応を求めるメッセージがよく見られます。今すぐ対応することを求められた場合は注意してください。
3.電話での支払い依頼には応じない
Amazonが支払い情報を電話で尋ねてくることはありません。電話で支払いを求められたときは応じてはいけません。

アクセスしてしまった場合

基本的に間違えてクリックして詐欺サイトへアクセスしただけでは心配要りません。

もし、個人情報やクレジットカード情報を入力してしまった場合は、アマゾンへ連絡しアカウントを凍結、カード会社へも連絡してください。

まとめ

このような詐欺メールは本当に増えています。
今回の詐欺メールは偽装や内容が幼稚で分かりやすかったですが、どんどん手口や偽装が巧妙化していますので十分注意しましょう。

詐欺サイトへのアクセスや詐欺メールの注意を促してくれるセキュリティソフトで自分の身は自分で守ることも大切ですね

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